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コラム · 2026/10/12

PCT・2026年9月の更新情報:ePCT新機能と国別附属書の確認

WIPOのPCT Newsletter 2026年9月号では、PCT Applicant’s GuideやePCTの機能更新に加え、優先権の回復、国際調査・予備審査機関、手数料に関する情報が案内されています。本稿では、その主な内容と、案件ごとの確認に向けた留意点を整理します。

ガイド附属書のAI支援要約とePCT 4.18

PCT Applicant’s Guideのオンライン附属書では、最新更新のAI支援要約を表示する機能が2026年9月中に展開されました。要約は英語・フランス語・日本語で利用できます。また、WIPOはePCTのバージョン4.18をリリースし、一定のアップロード書類の自動言語チェック、配列表の表示改善、各種官庁向けワークフローの改善を盛り込みました。

実務上は、日本語の更新要約を確認の入口として活用しつつ、案件に関係する国別附属書の本文と照合することをお勧めします。ePCTの新機能についても、利用予定の書類や操作が対象となるか、個別に確認するとよいでしょう。

メキシコの優先権回復とバハマの機関指定

メキシコ工業所有権機関は、2026年4月4日付で、優先権の回復に関するPCT規則49ter.1および49ter.2との国内法上の不整合通知を撤回しました。また、バハマのPCT加盟に関して、同国の受理官庁機能はWIPO国際事務局へ委任され、国際調査・予備審査機関としてブラジル、カナダ、チリ、EPOが指定されています。

メキシコについての上記情報は、不整合通知の撤回を伝えるものです。個別案件で優先権の回復が認められるかどうかを、この情報だけで判断することは避け、関係する附属書などを確認したうえで、弁理士等に確認することが望まれます。

ST.3の改訂と10月からの手数料換算額

WIPO Standard ST.3の改訂版は2026年8月26日に公表され、同日施行されました。ナウルの英語・フランス語・スペイン語表記の変更などが反映されています。また、2026年10月1日から、中国およびブラジル等が実施する国際調査について、一部通貨換算額が変更されると案内されています。

PCT案件の処理に当たっては、今回の更新情報を手掛かりに、対象国のPCT Applicant’s Guide附属書、利用する機関、支払通貨に対応する手数料情報を案件ごとに確認することをお勧めします。個別の手続への適用に不明点がある場合は、専門家への確認が適切です。

出典:WIPO「PCT Newsletter No. 09/2026(September 2026)」(2026年9月25日公表)https://www.wipo.int/documents/d/pct-system/newsletters-en-2026-pct-news-2026-9.pdf

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